お知らせ&コラム

2020-07-21 Fintech

オンライントラベル

先日、「オンラインツアー」というものに参加してみました。今回の観光先は「島根県・隠岐の島」。リアルな旅行では、なかなか行けないし、恐らく行かないであろう日本海に浮かぶ小さな島。折角なので、そんな場所を選んで参加してみました。

このオンラインツアーには、今月に漁が解禁されたばかりの「さざえ」と「ひおうぎ貝」がセットになっています。ツアー前日、缶に入ったさざえとひおうぎ貝が自宅に届き、気分を盛り上げてくれます。当日は、オンラインツアーの途中で「かんかん焼き」を一緒に作って食べる時間があり、リアルとオンラインの組み合わせた企画内容でした。

全国各地から集まった参加者が「Zoom」で互いの顔を見ながら、リアルな「かんかん焼き」を一緒に作ってビールで乾杯。まさに現地でバーベキューをしているノリです。友人宅から仲間で参加する人、自宅の庭から家族で参加する人、アパートのベランダから一人参加する人。それぞれが、思い思いの場所で火をおこし、隠岐の島で水揚げされた同じ海産物を食べ、そして感想を語り合う。何とも不思議な体験でしたが、十分に隠岐の島の魅力に浸れるものでした。

それもこれもすべて「Zoom」があってこそ。このところの「Zoom」の利用拡大は目を見張るものがあります。もともとは、ビジネスユースであった筈なのですが、今ではその枠を遥かに超え、オンライン飲み会、オンライン授業、オンラインツアー、オンライン帰省、オンライン見合い・・・・これ以外にも、いろんなシーンでオンライン〇〇が「Zoom」によって実施されています。

こうなってくると、Zoomはもはやビジネスマンだけに限らない、老若男女のマストアイテム。いかに手軽で快適にZoomを利用できるか?が求められるようになってくるだろうと思い始めたところへ、Zoom社が専用ハードウェアを販売するとの発表がありました。

その名も「Zoom for Home」。インターネットの情報によれば、第1弾となる「Zoom for Home DTEN ME」は、27型のタッチディスプレイやカメラ、マイクなどを一体化し、PC無しでスイッチを入れれば、Zoomミーティングが行なえる仕様となっているようです。これがあれば、子供もお年寄りも「Zoom]を手軽に利用することができ、自由に世界中をオンライントリップすることができますね。8月に発売予定で、価格は599ドル(約6万4000円)。いまのところ米国でのみ予約を受け付けているようですが、近いうちに日本でも販売されることでしょう。ちょっと興味をそそります。

その興味も今回「オンラインツアー」を体験したからこそ。リアルな旅行ではないが、単なる旅行番組とも違う、「ちょうどいい」がそこにあるような気がしました。オンラインだからこそ行ける場所、聞ける話、時間体験。オンラインツアーに参加したら満足してしまうかと思いきや、むしろその逆で、「実際に現地に行ってみたい」という気持ちが強くなりました。

中でも信心深い私にとっては、「オンライン参拝」はすごくよかった。遠く離れた神社の祭壇に向かって起立し、「Zoom」越しに二礼二拍手一礼。遠く離れたパワースポットのエネルギーは、デジタル化せれても十分に届き、ご利益があるような気がしました。新型コロナウィルスの感染がなかなか収束しない世の中。GoToトラベルは少し延期し、GoToオンライントラベルも良いものです。

(田中記)

一覧に戻る