デジタル通帳
いきなりですが最近の私、Youtubeにはまっています。いまさら?という声が聞こえてきそうですが、ここへきて、ようやくYoutubeの面白さを知るに至りました。
私が知るYooutubeは、子供向けコンテンツや、一部のマニアが喜ぶ動画ばかりで、私のようなオジサンには必要ないメディアだと敬遠していたのですが、目をそらしているうちに、ビジネスや自己啓発において為になるコンテンツが充実していました。それを知ってからは、Youtubeがオーディオブック代わりになり、通勤時間はもちろん、ランニング中や、アクアリウムの掃除をしている時間、出張準備で衣類をパッケージしている時間、そんなちょっとした隙間時間に、Youtubeを画面を見ずに音だけ聞くようになりました。
例えば、オリエンタルラジオの中田敦彦さんが投稿する「YouTube大学」。日本史、世界史、現代社会、政治経済からITまで、池上先生のようにわかりやすく解説してくれています。中でも、名著と言われる書籍や最近のベストセラーについて、そのエッセンスを紹介してくれる番組は秀逸。例えば「サピエンス全史」。世界的なベストセラーになりましたね。読みたい!読んでみたい!と思いながらも、上下巻の圧倒的ボリュームを見ると、手に取るには相応の時間と気合が必要。それをYoutube大学では、1本約30分の番組の中で、本書のストーリーやポイントをわかりやすく説明してくれています。中田さんが語る芸人さんならではの話術もあって、物凄くわかりやすく30分後には、上下巻を読破した気分になれます。読みたい本が沢山あるけれど、じっくり本を読む時間がなかなか確保できない人間にとっては、Youtubeはとても便利です。
便利なものといえば、Fintech周りでもデジタル通帳の普及が進んでいるようです。デジタル通帳は、これまではインターネットバンキングの中だけのものでしたが、銀行業界全体でデジタル通帳化の流れが進んでいます。
三菱UFJ銀行は、新規に口座を開設すると「Eco通帳」という名前のデジタル通帳が標準通帳になっています。希望があれば紙の通帳をこれまでどおり発行してもらうことも可能なようですが、原則は紙の預金通帳を発行しないそうです。現在は「Eco通帳に切り替えて総額1億円プレゼントキャンペーン」を展開中。新規だけでなく既存の紙通用のデジタル化をも推し進めており、いまなら紙通帳から「Eco通帳」に切り替えるだけで、1,000円プレゼントされるようです。三菱UFJ銀行以外の各行も、あの手この手でデジタル通帳化を進めています。横浜銀行は「もれなく500円分のAmazonギフト券プレゼント」、北都銀行は「QuoカードPay最大700円分キャンペーン」など。
なぜ、そこまでして銀行がデジタル通帳化を急ぐかというと、紙通帳は1口座当たり毎年200円の印紙税がかかっており、これは銀行が負担しているからなのです。例えば三菱UFJ銀行は、約4000万口座があり、約80億円の税金を毎年負担しているとのこと。国税庁によると、業界全体で支払っている印紙税は、毎年約700億円に上るのだそうです。超低金利時代。厳しい収益環境が続くなかで、コスト削減が欠かせない銀行。利用者にとって少しでも便利で魅力的な機能を提供することでデジタル通帳への切替を図り、コストを圧縮するのが狙いのようです。キャッシュレス、通帳レス。行員レス。銀行はどんどん形の見えないものになってゆくようです。
話は戻りYoutube。中田さんのほかにも、「サラタメ」、「モチベーション紳士」などがベストセラー本や流行りのビジネス本を紹介してくれています。活字を読まない弊害については、諸々問題はあるのでしょうが、それでも圧倒的な効率でインプットが可能なこれらのコンテンツは私にとってはとても有難い。いつでも、どこでも、どんどんインプットしてやるぞ!と意気込んで、スマホの通信容量も20GBにアップしてきました。準備バッチリです!
それと、最近は老眼が益々進み、本を読むこと、活字を読み続けることがとっても辛い。「老眼鏡やハズキルーペに屈するほど俺は老いちゃいねぇ!」と意地を張り続けている私にとって、耳から情報をインプットできるYoutube。何よりの快感なんです!
(田中記)