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2019-09-24 Fintech

ラグビーワールドカップとUWB

ついに、『ラグビーワールドカップ2019日本大会』が始まりました!前回大会では、日本が南アフリカに歴史的勝利を収め、さらには五郎丸選手の独特のルーティンポーズがブームになるなど、ラグビーワールドカップがやっと、日本でも注目を集めるメジャースポーツコンテンツになりましたが、あれから4年。しかも自国開催。日本人のラグビー熱がどこまで盛り上がるのか?今大会はどんなドラマが待ち受けているのでしょう?11月2日の決勝戦までの44日間。ワクワクが止まりません。

ワクワクするのはワールドカップばかりではなく、先日発売されたiPhone11にもワクワクします。今回も新たに3眼カメラが搭載されるなど、ガジェット好きの心をくすぐり続けるiPhoneですが、11に対する個人的な興味は、UWBが搭載されたこと。UWBとは、Ultra WideBandという技術を指し、聞きかじりの知識で少し説明をすると、Bluetoothのように端末と端末をつなげるための無線システム。このUWBのどこが凄いかというと、到達距離が100~200メートルに及び、Bluetoothの限界である数十メートルをはるかに凌駕します。その上で消費電力がはるかに少ない。さらには電波妨害に強く、位置検出の精度が極めて高い。つまりUWBを搭載したデバイス同士であれば、100メートル先のデバイスの位置をほぼ正確に把握することができると言います。

UWBの位置検出精度の高さは、GPSでは難しかった屋内測位を可能とし、ビルの中や地下街でのナビゲーションを実現すると言われています。また大型物流倉庫のピッキング作業においても、該当商品が何メートル先のどの位置に保管されているのかを正確に把握できるため、ピッキングカートに対して効率的な作業指示が行え、すでに実証実験も始まっています。

実はこのUWB、10年以上前からある技術であり、Appleの独自技術でもなければ、最先端技術でもありません。ただ一般に広まっていなかったというだけなのですが、そこに目を使たのがAppleの凄いところ。今回iPhoneに搭載されたことで、その存在が一般に広まり、注目する人が増えるのは間違いでしょう。

さてラグビーワールドカップ。日本代表は開幕戦で見事にロシアに勝利を収めました。ぜひ悲願の決勝トーナメント進出を果たしてもらいたいところですが、もう一つの注目は、強豪国のパスラグビーの美しさ。2mや100kgを超える大男たちが、華麗なステップとパスワークで、どんどんボールをつなぐ姿は驚きと感心の連続。タックルを受けながらもボールをつなぐブロードパス。まるで後ろから来るチームメイトの位置を正確に把握しているかのよう。その位置検出精度の高さは、まるでUWBを搭載しているかのよう・・・うまく纏まりましたw

(田中記)

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