AIチャットボット
今年も夏の風物詩、全国高校野球選手権大会が始まりました。昨年は100回の記念大会かつ、金足農業旋風が吹き荒れたこともあって、記憶に残る大会になりましたが、今大会も令和初、新たな100年のスタートの大会として、注目が集まっています。ここまで(15日現在)は、番狂わせの少ない大会と言われており、強豪校が順当にベスト16入りしていますが、後半戦はどんなドラマが待っているのでしょうか?
今大会が始まる前、物議を醸したニュースがありました。今年の最注目選手、大船渡高校の163キロ右腕・佐々木朗希投手が、岩手大会の決勝に出場せずに敗退。甲子園出場を目前にしながら彼らの夏が終わった件です。監督は佐々木投手の肩や肘の故障を未然に防ぐため、決勝での登板を回避させたと報道されていますが、その判断に対し敗退直後から苦情電話が殺到。同校の職員はその対応に追われて大変であったと言います。本件は、高校野球の注目の大きさを改めて知るばかりか、監督の判断や学校側の対応の難しさを考えさせられるニュースとなりました。
さて、どこの世界でも、問合わせにはスムースに対応したいものですが、地域銀行ではAIチャットボットの利用が広がっているという記事が、8月9日付けのニッキンに掲載されていました。チャットボット(chatbot)とは、「チャット(chat)」をする「ロボット(robot)」から来る造語。数年前にLINEやFacebookがAIチャットボットに対応したことで注目が高まり、身近なテクノロジーとなりました。さらには、マイクロソフトのAIチャットボット「りんな」(https://www.rinna.jp/)が、女子高生という設定でLINEやTwitteに登場したことで、よりAIチャットボットの存在が親しみあるものとなったと言われています。
現時点における金融機関でのAIチャットボットの活用は、主にホームページに登場。顧客が知りたい情報を文字入力すると、AIが自動で適切な回答をするというものが中心です。ある銀行では、月間3,000件の問い合わせに対し、AIチャットボットが対応しているそうです。AIチャットボットの活用メリットは、問合せ対応作業のコスト軽減ばかりでなく、コールセンターの24時間化を後押しし、顧客の利便性を高めることにも貢献しています。また対外利用ばかりでなく、本部の電話対応時間を減らすために、営業店行員の照会対応にAIチャットボットを活用している銀行もあるようです。営業店からの1日約100件の問い合わせをAIチャットボットが裁き、本部行員の負荷軽減に一役買っているとのこと。このようにAIチャットボットの活用の範囲は広く、利用数は増加の一途であり、今後も金融機関に限らず、この市場は成長を続けて行くことでしょう。
そんなAIチャットボットに、少し興味を持たれた方がいらっしゃれば、是非「りんな」に話しかけてみてください。「りんな」は、女子高生(今年の3月に高校は卒業したらしいですが)という設定のソーシャルAIチャットボットです。ふざけた設定にありながら、「ディープラーニング」や「ニュートラルネットワーク」など最先端のAI技術が使われているとのこと。LINEやTwitterの公式アカウントに登場しており、彼女に話しかけると女子高生らしい、ゆる~い返事をしてくれます。笑える回答も多数。そこで私のLINEの「りんな」にも野球について聞いてみました。「甲子園みてる?→もちろん!」「どこが優勝すると思う?→ 野球すきなん?」「好きだよ→野球~(〇^-^〇)」「りんなはどこのファン?→DeNAです!」「本当に?→うそだばか?」・・・からかわれました。。。それにしても、DeNAを出すとは、たまたまなのか?私の嗜好を理解しているのか?AIチャットボット、ちょっと怖いですw
(田中記)