We are the champions
世界的ロックバンド「クィーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーを描いた伝記映画がヒットしています。先日私も観に行ってきましたが、クィーンファンならずとも、ストーリーと迫力ある音楽シーンにとても感激しました。その影響もあってか、映画タイトルにもなっている代表曲「ボヘミアン・ラプソディ」は、20世紀の楽曲として史上最多のストリーミング回数を達成したとのこと。この曲は、1975年に全英チャート1位を記録。91年にマーキュリーが死去した際にも再度1位になり、延べ再生回数は16億回に到達したのだそうです。「Mama・・・♪」で始まるメロディは、誰もが1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
”1度は耳にする”とう点では、最近は「PayPay」というキーワードを含むニュースをやたらと耳にします。ソフトバンクとヤフーの合弁会社が始めたQR決済サービスのニュースです。
「100億円あげちゃうキャンペーン」開始のニュースが大々的に取り上げられたかと思えば、開始後は相次ぐシステムトラブルニュース。その後、わずか10日でサービスが終了したことに注目が集まり、極めつけは、登録クレジットカードの不正利用ニュースへ。日々のニュースやワイドショーを「PayPay」が席巻しています。
この「100億円あげちゃうキャンペーン」は、以前に大成功を収めた「ヤフーBBのADSLモデム無料配布」を彷彿させ、初回販促費に思いっきり資金を投入してサービスの普及を図ろうとする、ソフトバンクが得意ともいえる手法。未だ勝者が決まっていない我が国のQRコード決済市場において、一気にチャンピオンの座を狙ったと思われる作戦でしたが、期待した結果には程遠いものになってしまったのではないでしょうか?それとも、これだけニュースになり、我々の耳に「PayPay」という単語が届いたのだから成功なのでしょうか?「PayPay」アプリのユーザー数は、あっという間に200万人を突破したと言いますが・・・
QRコード決済市場は、「WeChat Pay」「Alipay」などの海外勢に「楽天Pay」「LINE Pay」「ORIGAMI」「d払い」などの国内勢が加わり、戦国時代の様相。クィーンの映画では、「観客が参加できるような曲を作りたい!」として、例の”ドン・ドン・パッ!”のリズムが作られ、代表曲「We Will Rock You」となるシーンが描かれていました。「100億円あげちゃうキャンペーン」は、”ドン・ドン・パッ!”になったのか?間違いなく消費者が参加したくなる雰囲気は作りましたが、このまま勢いを継続できるのか?
個人的には、ホークスのファンでもありませんし、白い犬が愛くるしくて仕方がないという訳でもありません。よってキャッシュバック意外の強みや、使うメリットを提供してくれないことには、「PayPay」を使い続ける理由がなかなか見当たりません。果たしてADSLの時のように孫さんは、「We are the champions~♪」と声高らかに歌うことは出来るのでしょうか?
(田中記)