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2018-10-19 Fintech

支店の名前

今週初め、イギリス王室・ヘンリー王子の妻、メーガン妃が妊娠しているとのニュースが報道され、話題を集めました。今年5月、ヘンリー王子と結婚し、ロイヤルファミリーの一員となったメーガン妃。出産は来年の春の予定で、生まれてくる赤ちゃんの王位継承順位は、父・ヘンリー王子に次ぐ第7位になるとのこと。EU離脱に向けた交渉が行き詰まり、暗いムードに包まれていた中、現地では明るい話題に人々の関心を集めているようです。

そんな中で、早くもブックメーカー各社は、赤ちゃんの名前についての賭けを受け付け始めたとのこと。何かイベントがあれば、賭けずにはいられない?いかにも英国らしい話題です。「アーサー」や「アリス」、ヘンリー王子の母親と同じ「ダイアナ」あたりが人気のようですが、果たして男の子なのか?女の子なのか?どんな名前になるのか?その答えは春のお楽しみです。

名前に関する話題がもうひとつ。15日にサービスを開始した「ローソン銀行」の支店の名前が可愛いとネットで話題になっています。ローソン銀行の公式サイトでは、支店名一覧も公開されています(https://www.lawsonbank.jp/account/cashcard/list/)。おもち支店、おすし支店、おにぎり支店、チョコ支店・・・ローソンの取扱商品でネーミングされた名前は、どれも確かにかわいらしい。

ところで、ローソン銀行のような、リアルな支店をもたないネット銀行も、なぜ従来の銀行と同じように支店名を割り振る必要があるかというと、それには全銀システム(全国銀行データ通信システム)が関係します。全銀システムは、接続する金融機関の間で振込処理等をする場合、4桁の金融機関コード+3桁の支店コード+7桁の口座番号の体系を利用するルールになっています。そのため、支店のないネット銀行も、これを利用するためには、支店名と支店コードを持つ必要があるのです。

全銀システムは、今月9日よりその稼動時間を拡大。全銀システムの「現行稼動時間帯」(平日8:30~15:30、12 月を除く月末営業日 7:30~16:30)以外の時間帯をカバーするために本体システムとは別のモアタイムシステムを構築し、ついに24時間365日いつでも他行口座にお金を即時に振り込めるようになりました。ようやく、ネット通販の普及などに伴って高まる即時入金ニーズに応えることができるようになり、大きな進化を遂げましたが、古くから存在する「支店」の概念はなくならなかったようです。

さて新規開店のローソン銀行。なぜ今更銀行参入?どこに勝機はあるのか?と騒がれていますが、私は全国の店舗に設置されるATM事業基盤を引き受けるだけでも、十分に魅力的な商売ができると思っており、これからの展開を楽しみにしている一人です。そんな私のローソン銀行の支店名。利用者は支店名を選ぶことができず、誕生月で自動的に割り振られてしまうらしいのですが、私の場合は8月生まれなので「フルーツ支店」。ちょっと微妙な名前です。。。

(田中記)

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