休日
2018年のゴールデンウィークも終わり、早いもので2週間が経過しました。弊社は暦通りの休日でしたが、「うちは9連休だったよ!」という会社もあったようです。DeNAトラベルの調査結果(https://www.dena-travel.com/news/2018/1625/)によれば、約2割の人が「9連休」と答えたそうです。何ともうらやましく、私にとっては夢のような話です。
ところが、そんな夢のような大型連休のチャンスが来年、私にも巡ってくるかもしれません。天皇陛下の生前退位に伴い、皇太子さまが新天皇に即位される来年5月1日を祝日か休日にする検討がなされています。仮に祝日となった場合は、祝日法の規定により4月30日と5月2日が休日になり、10連休が実現するのだそうです。またとない大チャンス。どうか「休日」ではなく「祝日」になって欲しいものです。
休日といえば、金融庁は先日、銀行店舗の平日休業を可能にするなどの規制緩和を公表しました。インターネットをはじめとするFintechサービスの普及で来客が減り、さらには人口減も重なり、地方銀行では店舗網の維持が大きな負担になっているとのこと。そこで明治時代以来の休日規定を見直し、早ければ今夏にも実施される見通しとのことです。
金融庁が例として挙げたのは、近接する2つの店舗において一方を月、水、金曜日に営業し、他方を火、木曜日に営業するといった運営方法。さらには同じ行員が両方の店舗を担当することで人員配置の効率化が図れるとしています。確かに銀行側にとってはメリットがあるのかもしれませんが、どこか利用者の利便性がおきざりにされている気がしてなりません。平日休業を許可するのであれば、土・日・祝日の営業や、15時以降の営業ができるように法改正して欲しいと願うのは、私だけではないはずです。
また、平成29年版 情報通信白書によれば、インターネットの人口普及率は83.5%ですが、今後のFintechの中心となるスマホの保有率は56.8%と引き続き上昇してはいるものの、まだ途上。特に70歳以上になるとガクッと数字が落ちます。Fintechがいくら便利なものになろうとも、リテラシーの低い人のニーズにこたえ続けることは、少し言い過ぎかもしれませんが、銀行という特別な組織の社会的使命のような気もします。
弊社もFintechサービスを提供する立場にあり、現在は「動産Value」「モノスゴ」という2つのサービスを提供しています。いずれのサービスにも「休日」はありません。毎日休まず、利用者に必要な情報をお届けしています。
今後も利用者に寄り添う気持ちを忘れず、サービスの拡充を目指して参ります。
(田中記)