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2018-04-19 Fintech

大谷か?仮想通貨か?

大谷翔平選手が、メジャーリーガ-として鮮烈なスタートを切りました。キャンプ、オープン戦と不調が続き、「大谷は通用するのか?」との声がささやかれる中、開幕してみれば、初打席でヒットを打ち、初登板も勝利投手。本拠地のエンゼルスタジアムでは、3試合連続のホームラン。さらに圧巻だったのは、4月8日のホーム初登板。7回途中まではパーフェクトゲームを演じ、チームを勝利に導きました。

歴史あるメジャーリーグにおいても、ベーブ・ルース以来と言われる「二刀流」に挑戦中の日本人選手に対する注目度は、日に日に増しているようです。「show time」のショーをもじった「Sho time」なる造語も産まれているとか。人気、実力ともに、この若者の伸びしろはいったいどこまであるのか?この先、どんな成長カーブを描くのか?日本人として、野球ファンとして楽しみで仕方がありません。

成長カーブといえば、今月10日、仮想通貨の業界団体である一般社団法人日本仮想通貨交換業協会が、国内での仮想通貨(主要5通貨)の取引状況を発表しました。主要5通貨とは、 ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)のこと。

その取引額の推移は、26億円(14年度)→ 877億円(15年度)→ 3.5兆円(16年度)→ 69兆円(17年度)と成長カーブを描き、実に昨年は前年比約20倍にも達しており、その利用者は延べ約350万人と発表しています。この数字を見ると、ここ数年の仮想通過市場の急成長にあらためて驚かされます。

先ごろ、マネックスグループが、36億円で仮想通貨の取引業者であるコインチェックを完全子会社化しましたが、コインチェックは口座数170万口座を有していると言われています。つまり36億円で、この急成長するマーケットの顧客をごっそり手に入れた訳であり、お買い得にも見えます。

エンゼルスと大谷選手の契約金は2.6億円。日本ハムへ支払う譲渡金を合わせると、約25億円のお買い物と言われています。果たしてマネックスとエンゼルス。どちらがお得な買い物をしたのでしょう?大谷選手と仮想通貨市場、両者がこれから描く成長カーブが勝負の分かれ目になりそうです。

(田中記)

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