広がる電子マネーの利用
いよいよ3月も後半となり、本格的な春がやってきます。 春は入学式や入社式など人生の新しい門出を祝う季節。 そんなシーンにぴったりくるのが、やはり「桜」の花です。
日本気象協会(https://tenki.jp/)によれば、桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響するそうです。桜の花芽(はなめ)は前年の夏に形成され、その後、休眠に入り、冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えるそうです。
2017年の桜(ソメイヨシノ)の開花は、九州地方では平年並みまたは遅いところがあり、東京(千代田区)、東北地方の一部で早くなる見込みだそうです。そのほかの地域は、平年並みとのこと。皆さんのお住まいの地域は如何でしょうか?
弊社の本社周辺にも、桜の名所が沢山あります。千鳥ヶ淵、上野恩賜公園、新宿御苑、隅田川など。満開ともなれば、各地は大勢の見物客でにぎわい、毎年ハシゴをするという強者もチラホラ。
そんなときに便利なのがSuicaやPasmoなどの電子マネー。駅から駅へ、自動改札を電子決済で通る便利を味わってしまうと、二度と自動販売機で紙の切符を買う気などなくなります。
今や我々の生活には欠かせない道具となった電子マネーですが、その歴史は浅く、2001年にJR東日本のIC乗車券「Suica」の登場にはじまり、その後各地の交通機関で乗車券として採用され、多くの人が非接触ICカードを携帯するようになりました。また2002年以降には、コンビニエンスストア等で電子マネーの決済システム導入が進み、我が国の電子マネーの利用が広がったと言われています。
日本銀行の推計によれば、IC型電子マネーは決済件数、決済金額ともに成長を続け、2008年には決済件数で10億5,300万件、決済金額7,581億円だったのが、2014年には決済件数で40億4,000万件、決済金額で4兆140億円に達しています。発行枚数については2008年比で約25倍におよびます。
電子マネーの利用推移
決済金額 | 決済件数 | 発行枚数 | |
(億円) | (百万件) | (万枚) | |
2008年 | 7,581 | 1,053 | 9,885 |
2009年 | 11,223 | 1,394 | 12,426 |
2010年 | 16,363 | 1,915 | 14,647 |
2011年 | 19,643 | 2,237 | 16,975 |
2012年 | 24,671 | 2,720 | 19,469 |
2013年 | 31,355 | 3,294 | 22,181 |
2014年 | 40,140 | 4,040 | 25,534 |
(出典)日本銀行「電子マネー計数」
また、国際決済銀行(BIS)の統計によれば、我が国の電子マネーの1人当たりの保有枚数は2枚を超えており、決済金額もメンバー平均を大きく上回っているとのこと。
このように我が国は世界有数の電子マネー先進国。今後は電子マネーの利用がより増えて行くことで、少額決済のキャシュレス化は益々進むものと思われます。また、保有枚数が増えるほど、おサイフケータイのような複数の電子マネーを1つの端末で使えるユニバーサルデバイスの進化も期待されるところです。
私自身もSUICA、nanaco、WAON、Edyを利用しており、別々のカードを保有しています。
このままでは、小銭は減ってもカードが増えて財布がパンパン!になりそうです。。。
(田中記)