SNSは宝の山
今月はプロ野球の春季キャンプシーズン。25日からはいよいよオープン戦も始まり、まさに球春到来!今年は第4回WBCもあるため侍ジャパンの動きからも目が離せず、野球ファンにとってはワクワクする季節の始まりです。
現在のプロ野球のキャンプ地は、沖縄県が主流。キャンプの途中から沖縄を利用する広島、巨人を加えれば、12球団中9球団が沖縄県を利用します。
株式会社りゅうぎん総合研究所の調査レポート「沖縄県内における2016 年プロ野球春季キャンプの経済効果」によれば、昨年の沖縄県内におけるプロ野球春季キャンプの経済効果は、100億400万円となり、2014年の88億8,000万円を上回り過去最高となったそうです。観客数も、約33万2,000人で過去最高。こんな数字からもプロ野球人気の復活が伺えます。
さてキャンプ地まで訪れるような熱心なプロ野球ファンにとって、最も大事なものは情報です。お目当ての選手はどこで練習をするのか?どこに行けばサインをもらえるのか?どこで食事をしているのか?など、ファン同士での情報交換が必須。そこで活躍しているのがSNSのようです。
株式会社ICT総研が公表している、「2016年度SNS利用動向に関する調査」(http://ictr.co.jp/report/20160816.html)によれば、日本国内におけるSNSの利用者(アクティブユーザー)数は昨年末に6,872万人に達し、国内インターネットユーザーにおける普及率は69.3%になるとみています。
このまま普及が進めば2018年末には利用者数は7,486万人、ネットユーザー全体に占める利用率は74.7%に達する見通しであると同社は予想しています。
■日本におけるSNS利用者数
2012年末 4,965万人(52.0%)
2013年末 5,487万人(56.4%)
2014年末 6,023万人(60.6%)
2015年末 6,488万人(65.3%)
2016年末 6,872万人(69.3%)
2017年末(予想) 7,204万人(72.0%)
2018年末(予想) 7,486万人(74.7%)
SNSは、こうして多くのネットユーザの日常に欠かせない道具となり、人々はSNSを通じて、住所や家族構成、勤務先や出身大学といったプロフィールを公開。さらには、交友関係、趣味、今欲しいものは何か?それはいつ買う予定であるか?などの情報をどんどん発信しています。これら情報は、従来の金融機関では知ることのできないリアルタイムな顧客情報。例えばお客様が「車検が近いので車を買い替えたいな~」とつぶやけば・・・ここは金融につながる最大のチャンスです。このような情報がSNSには沢山埋もれており、Fintech企業はいち早くこの辺りに目を付けて動いていますね。プロ野球同様、今後のFintech企業の動きからも目が離せません。
動産Valueも将来的にはSNS的な要素を組み込み、「モノ」をテーマに活発な情報交換が行われる・・・そんなサービスを夢見ています。
(田中記)